催眠療法士
OMNI Hypnosis Training Center(スイス)認定講師(Designated Certification Instructor)
The Board Certified Hypnotist (NBHEC)
Certified Hypnotist (NGH)
1970年東京都生まれ。
オムニ ヒプノシス トレーニング センター®トーキョー ジャパン代表・認定講師
催眠療院・銀枝庵(ぎんしあん) 院長
カナダの大学を卒業後、日本の大学院に進学。博士課程修了後、防衛省・防衛大学校にて英語を指導。長い海外生活の経験から、呼吸法等を通じて英語の発声・発音を修得する「身体から学ぶ英語」を提唱。同時期に操体(法)の修行を開始。國學院大學へ移籍後、操体のエッセンスを加えた英語の指導を開始。その頃、うつ病と摂食障害を抱える学生から相談を受けたことをきっかけに、心理学、精神医学を研究しはじめ、催眠療法を知る。数年に渡る催眠療法の研究・修行の末、大学において教育催眠の研究を、催眠療院・銀枝庵にて催眠療法の実践を開始、現在に至る。
OMNI Hypnosis Training Center®(スイス)認定講師トレーニング(DCI)修了
OMNI Hypnosis Training Center®(スイス)催眠療法士(ヒプノセラピスト)養成コース修了
The National Board of Hypnosis Education and Certification®(米国)認定ヒプノティスト(The Board Certified Hypnotist)
National Guild of Hypnotists® (米国) 認定ヒプノティスト(Certified Hypnotist)
米国アルケミー催眠協会 (The Alchemy Institute of Hypnosis) ソマティック・ヒーリング(体細胞療法)ワークショップ修了
日本ソマティックヒーリング研究会(JSHA) 会員
TRANS催眠術師養成スクール上級技能課程修了
日本医療催眠学会(JMHA)理事
日本教育催眠学会(JEHA)所属
國學院大學文学部准教授(文学博士)
特定非営利活動法人教育改革2020 理事
OHTC創始者・生涯名誉主宰 ジェラルド・ F・ カイン
ジェラルド "ジェリー" F.カイン(Gerald "Jerry" F. Kein)は、世界中にネットワークを広げる催眠療法の養成機関オムニ ヒプノシス トレーニング センター®(OHTC)の創始者であり生涯名誉主宰です。
催眠療法の世界で「ジェリー」いう愛称で知られる彼は、親族の影響で幼い頃から催眠に親しみ、後にアメリカの伝説的催眠療法士であるデーブ・エルマンに師事した後、臨床催眠と催眠療法士の養成を目的としたOHTCを1979年に創始しました。
OHTCでジェリーが提供したトレーニングの最大の特徴は、「ステップ・バイ・ステップ」で催眠療法の「ハウツー」を指導することにありました。今ではごく当たり前となったこの指導方法を、催眠の世界に最初に持ち込んだ一人が彼なのです。
こうした講座が生まれたそもそものきっかけは、ジェリーが催眠療法士の卵たちの悩み相談を受けたことにありました。彼らは療法士の養成講座を受講したにもかかわらず、個々のクライアントが抱える諸問題にうまく対処できないことに悩んでいました。そこでジェリーは、1988年にOHTCにて、彼の講座の卒業生を対象に月毎の「ハウツー」セミナーをスタートさせました。毎月、生徒からリクエストされた特定の問題への対処法を「ステップ・バイ・ステップ」の形で指導していったのです。
同時に彼は、当時市販されていた最新鋭の映像機器を導入して、セミナーをすべて録画することにしました。これが後のOHTCのビデオ・ライブラリーの基礎となり、その頃撮影された貴重な映像は現在でもトレーニングに使用されています。
こうした「ハウツー」セミナーの内容をフィードバックする形で、現在OHTCで提供されている催眠療法士養成講座(Live Basic Through Advanced Hypnotism Training)が作られました。それは包括的であると同時に実践的な点が特徴であり、講座内で受講生を実際の臨床を行えるレベルまで養成することを最大の目的としてプログラムが組まれています。
その後、ジェリーのもとには、世界中のあらゆる分野の専門家(医師、心理学者、歯科医、看護師、精神科医、メンタルヘルスカウンセラー、催眠士、催眠療法士等々)から称賛の声が届けられています。長年に渡ってその指導は現場で活躍する人間の支持を受け続け、この講座こそが催眠療法の最良かつ最も進歩した実践的プログラムであるということを証明し続けています。
臨床催眠の第一人者として世界中で知られる彼のもとには、これまでに80ヵ国以上から数千人を超える生徒が集まり、催眠士、催眠療法士としての指導を受けてきました。
ジェリーはフロリダ州ウインター・パーク市のロリンズ・カレッジにおいて教育学学士の資格を取得しています。彼はNational Board of Hypnosis Education and Certificationの理事長を務め、彼の元生徒であるカル・バニヤン氏と共著で "Hypnosis and Hypnotherapy: Basic & Advanced Techniques For The Professional" を出版しました。ジェリーはNational Guild of Hypnotists (NGH) の機関紙であるThe Journal of Hypnotismに定期的に寄稿すると同時に、NGHの Advisory Boardおよび the Certification Boardのメンバーを務めています。
アメリカの伝説的催眠療法士であるデーブ・エルマン(Dave Elman: 1900-1967)は、著名なラジオ・パーソナリティー、コメディアン、作曲家、放送作家、プロデューサーでもありました。
彼の父親は趣味として催眠を修得していましたが、エルマンが8歳の時に末期がんを患ってしまいます。そのとき、家族と親しかった著名な催眠士が父親のがんの痛みを催眠で抑えたことをきっかけに、エルマンはこの技術を学びはじめました。
10代になったエルマンはショービジネスの世界へと足を踏み入れ、主にコメディアンとしての活動を開始しました。あるとき彼は修得した催眠術をショーで披露し評判を得ましたが、彼の「力」を恐れたガールフレンドの両親が、娘に彼とのデートを禁止したために催眠術を封印し、その後はサックスとヴァイオリン奏者として活躍しました。
作曲家としての才能が豊かであったエルマンは、ショーを続けながら作曲の分野でも頭角を現し、いくつかのヒット曲を生み出しました。結婚を契機にラジオの世界にチャンスを見出した彼は、最初は地方のラジオ局でボランティアのパーソナリティーからスタートし、ついにはアメリカ最大のラジオ局の一つであるCBCで自らのショーを持つに至りました。このショーで彼はパーソナリティーとしてだけではなく、プロデューサー兼放送作家としても番組を支えました。
その後、彼は別の大手ラジオ局であるNBCにも進出し、そこで放送された自身のショーにはセレブリティたちが多く出演しました。特に、当時の合衆国大統領夫人であったエレノア・ルーズヴェルトが番組にゲスト出演したときには大変な話題となりました。
プロデューサーとしていくつかの番組をまかされていたエルマンは、1948年に担当していた番組のメインパーソナリティに起用されていたミュージシャンが、スケジュールの都合で急遽出演ができなくなるというトラブルに巻き込まれます。パーソナリティーとしてその穴埋めを引き受けた彼は、長年封印していた催眠術を披露するアイデアを思いつきます。この放送は大成功を納め、彼は放送を聞いていたリスナーである医師たちから催眠術と催眠療法の指導を依頼されました。
エルマンは医師と歯科医師に限って、20人程度のグループを対象に催眠療法の指導を行うことを受け入れましたが、この講座が評判を呼び全米で定期的に開催されるようになりました。
その講座の中で披露された「デーブ・エルマン誘導法」とともに、瞬く間に彼は「臨床催眠」の第一人者として認められ、指導の依頼が殺到しましたが、数名の例外を除いて医師と歯科医師のみの指導にこだわりました。このことは、医学界における催眠療法の信頼度を増すことにつながりましたが、同時に催眠療法士としての彼の名が人口に膾炙しなかった大きな要因ともなりました。
彼は1967年に心臓発作が原因で亡くなりますが、その3年後の1970年にこれまでの講座の内容をまとめた著書"Hypnotherapy"が刊行されました。この本は現在も臨床催眠のバイブルとして世界中の催眠療法士から愛読されています。
OHTC創始者であるジェリー・カインは、幼少期に「押しかけ弟子」さながらにエルマンの直接指導を受けることに成功し、その全伝を伝授されました。前述の通り、エルマンは医師や歯科医師以外の人間に催眠療法を教えることをほとんどしませんでしたが、すでに催眠の知識と技法をある程度身に付けていたジェリー少年の熱意と才能と将来性に期待して全伝を授けました。その後、ジェリーはプロの催眠療法士となり、エルマンの催眠療法の後継者として活躍することになります。
民間の催眠療法士であったことが、かえって医学界のしがらみにとらわれることなくエルマン療法の全伝を正しく伝える結果につながり、現在ジェリーはエルマンの長男であるLarry Elman氏とともにこの優れた療法の正統な後継者/研究家/指導者として知られています。
OHTC CEO ハンズルーディー・J・ ウィッフ
ハンズルーディー・J・ウィッフ(Hansruedi J. Wipf)は、OHTCの最高経営責任者(CEO)であり教育&認定責任者(Director of Education & Certification)、OHTCのオーナー企業であるスイスの
HYPNOSE.NET GmbHのCEOです。
1965年にスイスに生を受け、ブラジルとアメリカで育った彼は、5カ国語を流暢に操ります。ブラジルのアメリカン・スクールを出て、米国・アトランタ州のエモニー大学の政治学部政治学専攻を卒業した後、スイス陸軍に入隊。徴兵期間終了による除隊後は、4年間ブラジルでレーシングドライバーとして活躍しました。
その後、メルセデス・ベンツ社に入社、以後15年に渡りドイツ、ブラジル、アメリカ、トルコにおいて購買担当部長等の要職を歴任しました。この国際ビジネスマンとしての経験が、現在のOHTCのグローバル展開の礎となっています。
ハンズルーディにとって催眠は、30年以上に渡り自らを魅了して来た趣味でしたが、ジェリー・カインの下で催眠療法を修得したことをきっかけに、プロの催眠療法士になることを決意。2010年に自動車業界から催眠療法の世界へと転身を果たしました。
現在、彼はスイス国内外で著名な催眠療法士/講師として活躍しており、チューリッヒ郊外にある彼が主宰する催眠療法センターには、有名スポーツ選手や経営者等も数多く通っています。また、このセンターを中心に彼は世界中でセミナーやワークショップを開催しており、催眠療法の国際的な学会の多くでも講演者として招かれています。
2015年にハンズルーディは師匠でもあるジェリー・カインからOHTCのすべての権利を譲り受け、CEO兼教育&認定責任者に就任しました。
彼はドイツ語による催眠に関する書籍"Hypnose – Gesundheit und Heilung auf natürlichem Weg"の著者であり、催眠の雑誌「HypnoMag」の出版人でもあります。また、毎年チューリッヒで開催される欧州最大の催眠療法のコンベンションであるInternationaler Hypnosekongressの共同主催者も務めています。